nagoyan

アクセスカウンタ

zoom RSS ある同情、あるいは、後ろめたい平和について

<<   作成日時 : 2017/02/05 21:40   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 ロイターのコラムに「実は新しくない、トランプ大統領の入国制限令」(http://jp.reuters.com/article/vanburen-immigration-idJPKBN15I0E6?pageNumber=1)という記事が載っていた。

 記事は「この大統領令は特に目新しいものではない。ただ、進化しただけなのだ。」とし、「トランプ氏の大統領令で国名が挙げられているのはシリアだけである。その他の国については、2015年、オバマ政権時代の法律である合衆国法典第8編第1187条(a)(12)を参照する形で言及している。このリストはトランプ氏の事業の取引先とは何の関係もない。リストを作ったのはトランプ氏ではないし、9.11後の厳格な審査の対象からサウジアラビアを除外した米国大統領は彼が最初ではない。」とし、対象国の選別はトランプ大統領の恣意によるものではないとして、政権の差別的な姿勢を従来の政策の「単なる」延長であるかのように印象付けようとしている。

 果たして、そうなのか。

 CNNの記事などからは、今回の大統領令は、次のようにまとめれそうだ。
@シリア難民の入国停止(無期限)
Aシリア以外の6か国からの入国停止(30日間)
B難民受け入れプログラムの停止(120日間)

 Aの対象国は、なるほどオバマ政権下でもテロ懸念国扱いはされていた。しかし、政権幹部が永住権者も対象とするなどとしたため、大きな混乱を惹き起こした。なお、Aは、当該国からの入国が全面的に禁止されるわけで、難民対象ではない。したがって、米国で平穏に生活を営んでいた一時出国者の再入国さえできなくなったことが、すでに自国内のいる住民の選別的な取り扱いと受け取られたのではないのか。

 Bについては、政権の難民受け入れの消極的姿勢を反映している。世界中からのすべての難民の受け入れを120日間停止するものだ。
 しかし、難民受け入れに消極的なこと自体は、問題とするにはあたらないであろう。
 問題は、Bの難民の受け入れ停止の対象について、例外を政権が設けることにより、実質的に@のシリアと同様に本当に、イスラム圏7か国を選別的に標的にするものだと考えられており、そして、その目的が国の安全のためのものなのか疑われていることである。そして、トランプ氏とその周辺が疑われるにたる言動をしてきたことにある。

 そして、@についていえば、シリア難民が特にアメリカの安全保障上の脅威となっているという事情は合理的に根拠づけられているとはいえないであろう。

 つまり、なぜ、今、かれらを対象に、国の扉を閉ざさなければならないのか、合理的な説明がないままに、踏み切ったという点に、なにか、レイシズムのような大統領の恣意を感じ取った人々が国の半分近くいるということであり、そのような人々の懸念を解消しようとする努力を、すくなくとも今の時点で、見せていないことこそが、問題の最たるものなのではないか。

 しかしながら、日本人たる私は、トランプの政策を全面的に否定する勇気はもてない。
 それは、米国の内政問題だからではなく、日本の出入国管理政策は、米国より、よほど非人間的であるだろうが、そのような出入国管理政策によって治安が保たれていると考える国民が、実は、少なくないだろうことも知っているからである。

 

 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ある同情、あるいは、後ろめたい平和について nagoyan/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる