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help リーダーに追加 RSS ひっかかりを感じたこと。

<<   作成日時 : 2009/01/13 00:20   >>

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土曜午前の「報道番組」あるいは「政治ワイドショー」に、竹中平蔵氏が出演していた。

竹中氏の主張が、今の日本にどのくらい妥当性を有するのか、私には、よくわからない。
むしろ、正直、竹中氏の推し進めた政策に、ある種のいびつさがあったために、今日の問題が発生しているようにも感じている。
無論、それは経済にも、労働問題にも詳しくないわたしの、根拠なき、ただの直感に過ぎない。

ここで、直感ついでに、いわせてもらえば、竹中氏が、製造業への派遣解禁に関して述べた見解には、ひっかかるものを感じていると表明させていただく。
竹中氏は、派遣が認められる以前は、請負があったのであり、直接雇用が派遣になったわけではない、と主張した。
それは、事実としてそうなのかもしれない(本当にそうか?)が、氏はあえて重大なことに言及していない。
派遣が認められる以前に「請負」があったとしても、もともと、請負は雇用ではありえないのであるから、雇用形態が、請負が派遣に移行したのだとしたら、それは「偽装請負」が蔓延していたということではないのか。
つまり、本来、直接雇用されるべき人々を、非合法な「偽装請負」がだめなら、よりおおっぴらに「派遣」という形に追い込んだだけことだったのではないか。偽装請負を取り締まらずに、労働法制を捻じ曲げることで解決しただけのことではないのか。
そのことに言及せずに、派遣の前は、直接雇用ではなかったという議論は、当時、直接雇用ではない状態が、なにか、ただしかったかのように感じさせる、ミスリードな議論のように思える。
とりわけ、厚生労働省OB(厳密には、厚生省OB)の浅野元宮城県知事が、製造業への派遣を禁止するかどうかは難しいとのべた文脈で「派遣か請負かのいずれが、よいかは難しい」という趣旨の発言をするのは、竹中氏のミスリードにみすみすのったとしか言いようがない。

雇用の調整弁の必要性を正面から見据えて議論するならばともかく(賛成するというのではないけど…)、上のような議論は、なんというか卑怯な感じがする。


おなじように、竹中氏が、派遣などの非正規労働者が、正規労働者に「搾取」されているというに及んでは、それほど、非正規労働者に同情的な立場をとるなら、なにゆえ、国務大臣の職にあったときに、彼らに十分な保障を講ずることをしなかったのか、教えてほしいくらいだ。
正規、非正規の間の、不合理な格差是正はされるべきであるけれども、それは非正規労働者の処遇の向上という方向性を原則として考えるべきことであって、正規労働者の権利保障の程度を「既得権益」とみなすような態度をとるべきではないだろうと思う。(むろん、程度問題ということはあるかもしれないにせよ)

会社をつぶしてでも、従業員を守れというと極端なようにも聞こえるが、従業員を守るためにも会社を守れという限りでは、会社はつぶさせない方が社会的には合理的であり、その限りで、従業員を守れという以上、会社をつぶしてでもというのは、レトリックの範疇に過ぎない。
要は、それほどの切迫性がないときに、単に会社の都合だけで、気安く、従業員の首を切るなということが、判例などの考え方の底流にある考え方であろう。
それは、日本社会の現状を下敷きにする限りでは、、それなりに妥当な考え方であったように思える。
すくなくとも、資本(家)よりも、従業員を会社といううものに帰属するものとみなし、その距離を重視してきた(かのような)態度を企業がとり、それを法が認めたきたことは、わたしには規範的に「正しい」し、また、合理的であったように思える。

わたし自身、製造業における派遣労働を全面的に禁止すべきかどうかというのは、難しい問題だと思っている(というのは、規制強化がかえって雇用機会を奪うおそれが短期的にはあるであろうから)が、工場労働を労働基準法(つまり労働者保護立法の根幹)から(事実上)はずしてしまって、いったい、何を保護すべきだというのだろうかという気はする。
ただ、保護の態様は、正規労働という形を必ずとらせるということでしか実現し得ないのかどうか。これは、難しい。
難しいのだが、同等(以上)の保護を与える仕組みを考えることができないのであれば、派遣全面禁止もやむをえないのではないか。

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内 容 ニックネーム/日時
なるほどと、トンと膝を打ちました。
六茶
2009/01/21 13:16

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